戦争の傷跡を残す大阪で、河の畔に住む少年と廓船に暮らす姉弟との短い交友を描く。　横浜録音図書のおなじみ「横浜CD文庫」リメイク版！

入院中にふとすれ違った人になつかしい匂いを感じた。遠い昔の匂い、あれは忘れられないあの人の香り…『胸の香り』 　「下宿人お世話します」とはり紙を出した綾子の家に、快活な青年が今晩ひと晩だけ部屋を貸して欲しいと訪ねてきた。満開の桜を見下ろすその部屋に寝てみたいというのだが…『夜桜』 上質な短編二種、お楽しみください。　横浜録音図書のおなじみ「横浜CD文庫」リメイク版！

立山連峰を望む北陸・富山市。少年の出会いと別れをいたち川のはるか上流に降るという蛍の大群の絢爛たる乱舞がつつむ・・・　思春期のこころを妖かに、抒情的に、哀切に、描く。　第78回　芥川龍之介賞受賞　横浜録音図書のおなじみ「横浜CD文庫」リメイク版！

中堅の工作機械メーカーの営業マンが、大口契約をまとめあげ飛び込んだ帰りの寝台特急「銀河」。車窓にながれゆく光と闇のなかで目にすること、思うこと。・・契約のこと、上司のこと、死んでしまった幼なじみのカツノリのこと —　ほろ苦くも胸にのこる、宮本輝初期の秀作。　横浜録音図書のおなじみ「横浜CD文庫」リメイク版！

両親を亡くし、就職は決まらず、生活のために道頓堀ばたの喫茶店で働きはじめた大学生の邦彦。マスターの竹内は実は一筋縄ではいかない人生を送ってきていた。「辛い悲しいことが起こっても、いっこうにへこたれんと生きていけることが、しあわせやと思いますねェ。」武内の痺れるキューさばきも必聴です。　横浜録音図書のおなじみ「横浜CD文庫」リメイク版！

夫が自殺し、息子とともに残されたゆみ子。夫の思い出が残る尼崎からはなれるべく、再婚話を受け、奥能登の民雄のもとに嫁ぐ。平穏な日々の中、しかしゆみ子は亡き前夫に語りかけることをやめられない・・・　理解することもできない喪失にみまわれた人間の軌跡。　横浜録音図書のおなじみ「横浜CD文庫」リメイク版！

耕助は、妻子に隠れて洋子と京都へ旅に行かんとする大阪駅で、高校のころの友人ランドウの死を知る。ランドウは喧嘩が強かった。ランドウは先生から目をつけられていた。ランドウに女の子に逢いにいくのに付き合ってくれとたのまれた。ランドウと・・・　甦る記憶が、現在と交差する。生と死の物語。　横浜録音図書のおなじみ「横浜CD文庫」リメイク版！